住宅ローンは頭金が少ないほど破たんのリスクが高まる?

  更新:2014/09/15

住宅を購入する際、頭金はどの程度用意するか

住宅を購入する際の頭金、20%用意するべきと言う人もいれば、頭金は気にしなくてもいいと言う人もいます。FPのような専門家でも意見はバラバラで、誰の言うことを信じればいいか分からないのではないでしょうか。

では一般的には、実際にどの程度の頭金を用意しているでしょう。

この点については、三菱総合研究所から研究の分析結果が公表されています。

自己資金比率の変化、自己資金比率とデフォルト率との関係

これを見ると、かつては自己資金比率(頭金の比率)の中央値は20%を超えていたのに、2000年代には10%台前半まで下がり、2011年からは10%を切っているのが分かります。これは平均値ではなくて中央値ですから、今では半数以上の方は頭金を10%未満しか用意していないということになります。

これは、銀行間で住宅ローンの貸出競争が激化してきて、頭金が無くても住宅ローンを借りやすくなってきたことと関係があるのかもしれません。

しかし、自己資本比率と破綻率の関係は、自己資本が10%未満の方の破綻率は、20%未満の方の2倍あり、頭金を用意したケース程破綻率が減少しているのが合分かります。

頭金を用意すれば破綻しないというものではありませんが、頭金を用意できれば結果として無理なローンを組まなくてすむため、破綻率が下がるということが言えるのかもしれません。

または、頭金を多く用意できるほど、経済状態がいいと考えることもでき、それが破綻率の減少に繋がっているのかもしれません。

頭金を用意するメリットデメリット

ではここで頭金を用意するメリットデメリットを考えてみましょう。

頭金を用意するメリット

頭金を用意できれば、組むローンが少なくて済み、それだけ後の返済が楽になります。また銀行によっては、頭金の割合によって、住宅ローンの金利に差をつけるところもあるので、そういった銀行を利用して、より有利な金利でローンを組めれば、これも後の返済を楽にすることができます。

また、逆に、頭金を用意することで、ローンと合わせたときの購入可能額が増え、少しいい場所に、または少しいい家を建てることが可能になるかもしれません。

頭金を用意するデメリット

では、頭金を用意するデメリットは何でしょう?

頭金を用意するには、親族から贈与を受ける場合は別として、自分で貯めるしかありません。その場合、頭金を貯めている間は、家賃を支払い続けなければなりません。頭金を用意している間に支払う家賃の総額はいくらになるでしょう?「頭金なしでローンを組んだ時の支払い総額」と「頭金を用意してローンを組んだ時の支払い総額+頭金を貯める間の家賃の総額」とどちらが大きくなるでしょう?あまり変わらないようであれば、若いうちに買った方がいいかもしれません。

また、頭金を貯めている間の時間経過によりリスクも考える必要があります。頭金を貯めている間に重篤な病気になった場合、いざ住宅を購入しようとしても団体信用生命保険が通らずに、結果として住宅ローンを組めなくなるリスクがあります。さらに、今のようにローンの金利が低い場合、頭金を用意している間に金利が上昇してしまうというリスクもあります。

頭金を用意するデメリットはないと考えられがちですが、これから住宅購入を検討する方の場合、上記のようなデメリットも考慮しておいた方がいいでしょう。

で、結局住宅を購入する際資金はどうするか?

住宅を購入する際は、どういう資金計画で家を買うのかをしっかり検討することが必要です。

そのためには、現状を把握するとともに、将来の収支を予測したしっかりとしたライフプランを立て、無理のないローンを組むことを考えましょう。

住宅相談センター神戸では、住宅購入の際の資金計画の相談、工務店選びのサポートを行っています。

また、10月は家づくりマネーセミナーを行いますので、こちらにもご参加ください。

 

photo credit: DavidDMuir via photopin cc

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket