住宅取得資金贈与の非課税枠が平成27年に3000万円に拡大?

 

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「住宅購入の資金を親が一部出してくれる!」
そういう羨ましい話も世の中にはあるようです。

住宅取得等資金の贈与は、法律上の要件を満たせば、今は最大で1000万円まで非課税となっています。これに暦年贈与の110万円も加算することができるので、正確には最大で1110万円までの贈与が非課税となります。

ところでこの住宅取得等資金贈与の非課税制度は、平成26年12月31日までに贈与を受けたものが対象となります。

「えっ?では急いだ方がいいのでしょか?」

慌てないでください。

この住宅取得等資金贈与の非課税枠が来年は3000万円に上がるかもしれないのです。

住宅取得資金贈与の非課税枠を3000万円に国交省が要望

報道によると、

国土交通省は23日、住宅購入や増改築の資金を親や祖父母からもらった際の贈与税の非課税枠を最大3千万円に拡大するよう平成27年度税制改正で要望することを決めた。
現行の非課税枠は最大1千万円で、措置は今年末までとなっている。国交省は3年間延長を要望。非課税の金額については、耐震や省エネに配慮した住宅は27年が3千万円、28年が2500万円、29年が2千万円と段階的に縮小する。一般住宅は27年が2500万円、28年が2千万円、29年が1500万円とする。
msn産経ニュース

ということです。

3000万円の贈与があれば、地域によっては家が買えてしまいますね。

住宅取得資金贈与が非課税になるための要件

住宅取得等資金贈与が非課税になるための要件を簡単に確認しておきましょう。

贈与を受ける人の要件

  • 贈与の時に日本国内に住所があること
  • 贈与を受けた時に、贈与してくれた人の直系卑属(子、孫、ひ孫)であること。ここで直系卑属の配偶者は含まれません。
  • 贈与の年の1月1日に20才以上であること
  • 贈与の年の合計所得金額が2000万円以下であること
  • 贈与の年の翌年3月15日までに贈与を受けた住宅資金全額を充てて住宅とする家屋の新築、取得または増改築をすること
  • 贈与の年の翌年3月15日までにその家屋に住むこと。またはそんなに遅くないうちに住むことが確実であること

家屋の要件

ここでは住宅を新築または取得する要件は

  • 住宅の床面積が50~240平方メートルで、その床面積の2分の1以上を贈与を受けた人の居住用にすること
  • 中古住宅を取得するときは、
    • 取得の日以前20年以内(耐火建築物の場合は25年以内)に建築されたものであること
    • 地震に対する安全性に係る基準に適合するものとして、一定の「耐震基準適合証明書」、「住宅性能評価書の写し」又は既存住宅売買瑕疵担保責任保険契約が締結されていることを証する書類により証明されたものであること

増改築をするときの要件もありますが、ここでは省略します。

正確に知りたい方は国税庁のHPなどで確認して下さい。→直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税

これは現行の住宅取得等資金の贈与が非課税になる要件ですから、来年以降要件が変わることもあります。贈与を受けるときは、必ず要件をしっかり確認して下さいね。

住宅取得等資金の贈与を受けるとどの程度お得?

では住宅取得等資金の贈与を受けると、どの程度お得でしょうか?

1000万円の贈与を受けると、

  • その分住宅取得の予算を上げる
  • その分ローンを減らす

のどちらかでしょう。

1000万円住宅ローンを借りないで済ませられれば、それに対する利息を支払わないで済みます。

仮に1.5%で35年ローンだったとすると、1000万円では利息の総額が286万円程度になりますので、この286万円を支払わないで済みます。もっとも、実際には住宅ローン控除があるので、この金額がまるまるお得というわけではありません。

さらに、これだけの贈与ができる親は資産家で、相続が発生すると相続税を支払うことになるでしょう。しかし、1000万円を贈与することでそれだけ相続時の財産を減らすことができます。仮に相続税の税率が10%だったとしても、100万円お得になります。

こうして見ると、住宅取得等資金を贈与すると、住宅ローンの利息を支払わないで済み、相続税も安くなるので、とってもお得ですね。

この住宅取得等資金の贈与の非課税枠が3000万円になると、もっとお得度が上がります。

両親や祖父母に資産があるときは、この制度の利用を前向きに検討してもいいのではないでしょうか。

「自分の力だけで家を建てる!」というのもいいですが、支払わないで済むものは支払わないでおく方がいいですよね。浮いたお金は、子どもの教育資金やご自身の老後資金などに回せますし。

来年本当に3000万円になるのか注目です。

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